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銀河鉄道の夜 と 後悔。

by kou

 2年前に書き留めていた文章を(少し手直しして)公開します。公開した2020年現在、僕は24歳である。

 二十二歳にして初めて宮沢賢治の作品を手に取った。きっかけは宇多田ヒカルを特集した『SONGS』というテレビ番組に宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』が出てきたことから。小学生の頃から宮沢賢治という名前は知っていたけれど、実際にその著作を読むことはなかった。僕は大学に入ってから少しずつ本を読む習慣を身に付けたので、いわゆる名作的な文学をほとんど読んだことがなく、これまでの空白の読書期間を取り返すかのように、様々な本を読んでいる。そのうちの一つが宮沢賢治だった。

 読み進めるほどに、もっと幼いころ、例えば小学生くらいの頃に、読んでいれば良かったな、と少し後悔する。それと同時に、「もっと早く読んでおけばよかったな」とオトナになった今、そう思えてよかったな、とも思う。

 後悔ができるというのも、1つの大切な結果なんだと実感した。後悔したくなるような「過去」と、その過去を顧みる「未来」の2つがあるからこそ成り立つ「後悔」はとても有難い結果のひとつなんだと。そう思えば、日々のちょっとした後悔も少し愛おしく思えてくる。将来、この「今」を振り返ってみたときに、後悔すら無い「今」にならないように、毎日を過ごそう。明日も生きていこう。そう思ってみたりする。

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